ヨーグルトメーカーの比較とおすすめ品の紹介
ヨーグルトメーカーとは
ヨーグルトメーカーとはヨーグルトを作る時に使う道具ですが、「ヨーグルトを作る機器」という程のモノではなく単なる保温器です。基本的な機能は温度を一定に保つことだけです。
とは言え、ヨーグルトを作る際の温度管理は非常に重要ですので「単なる保温器」と言えども、手軽にヨーグルトを作る上でヨーグルトメーカーは必要不可欠と言えます。
※ヨーグルト作りにおける温度管理の重要性の詳細はこちらを参照
ここではヨーグルトメーカーの使い方から選ぶポイント、お薦めの機種をご紹介するなど、ヨーグルトメーカーに関することを徹底的にご説明しています。
尚、「細かいことはいいからオススメのヨーグルトメーカーを紹介しろ!」という方は、この商品をご覧ください。現時点における私のもっともお薦めするヨーグルトメーカーです。
ヨーグルトメーカーの使い方
ヨーグルトメーカーの使い方は作るヨーグルトの種類やヨーグルトメーカーのタイプによって多少異なりますが、基本的には以下の通りです。
- ヨーグルトメーカーに牛乳(または豆乳)を入れる。
- 牛乳(または豆乳)に種菌(乳酸菌)を混ぜる。
- ヨーグルトメーカーのスイッチを入れて温める(保温する)。
- 乳酸発酵が十分に行われたらヨーグルトメーカーのスイッチを切る。
- 中身を取り出して冷蔵庫で冷やす。
- ヨーグルトの出来上がり。
この通り、ヨーグルトメーカーの使い方は基本的にスイッチの入・切だけです。
ヨーグルトの使い方ではありませんが、ヨーグルトメーカーの容器に牛乳等を入れる場合は事前によく消毒することが大変重要です。容器に含まれる雑菌等は衛生面は勿論のこと、乳酸発酵時間にも影響を及ぼします。
ヨーグルトメーカーを選ぶポイント
ヨーグルトメーカーは非常にシンプルな作りになっているので機能面ではそれ程大きな違いはありません。
しかし、次の3点に関してはヨーグルトの作り方に影響を及ぼします。即ちそれがヨーグルトメーカーを選ぶポイントとなります。
それは次の3つです。
1.温度設定
少しでもうまくヨーグルトを作りたいという人はこのポイントを重視
前述した通り温度設定はヨーグルトを作る上で大変重要な要素ですが、多くのヨーグルトメーカーの温度設定は固定されています。
つまり、ヨーグルトメーカーによって、ある程度乳酸菌の種類や発酵方法が限定されてしまうのです。
ヨーグルトメーカーに多い固定の温度設定は「25℃」「40℃」「45℃」の3つで、設定が一種類に固定されているものもあれば、複数の温度設定に切換えられるものもあります。
25℃は主にケフィアヨーグルトやカスピ海ヨーグルトなど中温性乳酸菌を種菌にしたヨーグルトを作るためのものです。
40℃は平均的な乳酸菌の発酵温度と言えるので広い範囲の乳酸菌に対応していると言えるでしょう。
45℃はブルガリアヨーグルトのブルガリア菌・サーモフィラス菌など比較的高めの温度を好む乳酸菌を種菌に使う場合に適しています。また、気温が低い場合などは設定温度よりも低めになる傾向があるので、40℃強の温度を好む乳酸菌に対しても時期や地域によって最適な温度設定になります。
ヨーグルトメーカーによっては温度表示ではなく「カスピ海ヨーグルト」「プレーンヨーグルト」といった選択肢になっていることがあります。この場合、「カスピ海ヨーグルト」はだいたい25℃、「プレーンヨーグルト」は40~45℃の設定になっています。
勿論、温度設定が自由に変えることのできるヨーグルトメーカーもあります。このタイプであれば、様々な乳酸菌に最適な状況で対応でき、更に環境や素材による微妙な状況の変化にも対応できます。
しかし、温度設定が自由に行えるヨーグルトは価格が高めです。価格を気にしないのであれば、当然、温度設定を自由に行えるヨーグルトメーカーがオススメです。
多少失敗してもできるだけ低価格の方が良いという場合は、温度設定が40℃のヨーグルトがおすすめです。40℃の温度設定であれば、発酵時間を調整することである程度の乳酸菌に対応できるためです。
2.タイマーの有り無し
少しでも管理を楽にしたいという人はこのポイントを重視
発酵し過ぎると過発酵を起こしたり、乳酸菌が弱ってしまうことがあるのでヨーグルトを作る際の発酵時間も重要です。
理想的な機能としては、設定した発酵時間になったら自動で加熱保温が解除され、逆に冷蔵保温に切り替わってくれる機能ですが、そのようなヨーグルトメーカーはありません。
ヨーグルトメーカーのタイマーは自動的に保温が解除されるという単純なものです。この機能だと保温が解除されても発酵が続く可能性があるので、実際にはその都度様子を確認しなくてはいけません。
つまり、あまり重要な機能では無いのですが過発酵のリスクが低下するのは間違いなく、また、一度発酵条件等を把握した後は管理が楽になります。
しかし、重要性が低いせいかタイマーが付いているヨーグルトメーカーは実は多くありません。中にはタイマーのようなモノ(保温が解除されないただのタイマー)が付いているヨーグルトメーカーもあります。
無くてもそれ程困らないが、あるとそれなりに便利なタイマーも価格次第ということになります。
予算に余裕があればタイマー付きの方がよいでしょう。少しでも安くという場合は特に必要ありません。時計やスマートフォンのアラームで時間管理すればよいでしょう。
3.温め方
ヨーグルトの作り方全体を左右するのがこのポイント
ヨーグルトメーカーの違いが一番出るのがこの「温め方」です。温める方法は全て電熱で温めるので同じですが、違うのは「どのような状態で温めるのか」ということです。
ヨーグルトメーカーのタイプと言った方が正しいかもしれません。
ヨーグルトメーカーのタイプには次の3つの温め方があります。
- 牛乳パックごとヨーグルトメーカーに入れて温める
牛乳パックでヨーグルトが作れるので、とにかく楽です。その分、作る量や管理方法に制限があります。 - 牛乳の中身をヨーグルトメーカーの容器に入れて温める
容器を洗ったりする手間がありますが、極め細かい管理ができ、色々がアレンジも可能です。 - 牛乳パックにヨーグルトメーカーを巻きつけて温める
ケフィアヨーグルトやカスピ海ヨーグルトなど中温性乳酸菌に特化したタイプです。
どの方法も一長一短あります。詳細は次の段落(ヨーグルトメーカーのタイプ別比較)でご説明しますが、簡単に言うと、ケフィアヨーグルトやカスピ海ヨーグルトだけ作るのであれば「牛乳パックにヨーグルトメーカーを巻きつけて温める」タイプで十分です。
多少失敗してもとにかく簡単に作りたいという方は「牛乳パックごとヨーグルトメーカーに入れて温める」タイプ、少しでもうまく、そして色々なヨーグルトを作りたいという方は「牛乳の中身をヨーグルトメーカーの容器に入れて温める」タイプがおすすめです。
ヨーグルトメーカーのタイプ別比較
ヨーグルトメーカーには大きく3つのタイプがあります。
前述した通り、基本的には<温め方>の違いなのですが、その温め方はヨーグルトの作り方に直結しますので、ヨーグルトメーカーを選ぶ際の一番大きなポイントと言えます。
実は前述したヨーグルトメーカーを選ぶポイントである「温度設定」や「タイマーの有り無し」もこのヨーグルトメーカーのタイプを選ぶ段階である程度選択肢が決まってしまうのです。
それではこの3つのタイプを分かりやすいように比較してご説明します。
1:牛乳パックごとヨーグルトメーカーに入れて温めるタイプ
牛乳(または豆乳)を他の容器などに移さず、パックのままヨーグルトメーカーにセットして温めるタイプのヨーグルトメーカーです。
とにかく「簡単・楽にヨーグルトを作る」ことに特化したタイプと言えます。
全体的な特徴
容器の消毒や洗浄が不要で、しかもパックのまま冷蔵庫で保存できるのでとにかく「楽」です。
その反面、簡単にヨーグルトを作れることに特化されているため、温度や量などの調整ができないという不便さもあります。
温度調節ができないため意図した乳酸菌が発酵せず別の乳酸菌によるヨーグルトが出来上がる可能性があります。つまり、特定のプロバイオティクス乳酸菌のヨーグルトを作る場合には不向きなヨーグルトメーカーと言えます。
機能の特徴
このタイプのヨーグルトメーカーは、とにかくシンプルな作りになっていることが特徴です。
シンプルであることは余計なことを考えず簡単にヨーグルトを作れるというということです。その反面、細かい調整やアレンジができず、また種菌となる乳酸菌を自由に選択できないというデメリットもあります。
主な機能としては次のような特徴があります。
温度設定
多くの場合、25℃、40℃、45℃のどれか固定、もしくは複数が選択できる設定となっています。以前は細かい温度調整をできるものは存在しませんでしたが、最近はこのタイプでも自由に温度設定ができるものが登場し始めています。
タイマー
殆どの場合、タイマーは付いていません。タイマーらしきものがついている場合がありますが、スイッチが切れるわけでないただの時間を計るタイマーです。
スイッチ
スイッチが無いものも多くあります。その場合はコンセントの抜き差しがスイッチになります。
このタイプの基本的なヨーグルトの作り方
- 牛乳をパックのまま温めます。
- 種菌を入れるために少し牛乳を減らします。
- 種菌となる乳酸菌を入れます。
- ヨーグルトメーカーにセットします。
- スイッチを入れて加熱・保温します。
- 発酵が完了したらスイッチを切って出来上がり。
- パックのまま冷蔵庫で保存。
このタイプの良い点
- 容器が必要ない
- 消毒・洗浄の手間がかからない
- 余計な設定がないから作リ方に悩まない
- 牛乳パックと同じように冷蔵庫で保存できる
- 価格が安い
このタイプの悪い点
- 作る量が調節できない
- 温度が調節できないものが多い
- 自由に種菌となる乳酸菌を選べない
- タイマーがついていないことが多い
- スイッチ自体も無いことが多い
- 牛乳パックだと食べる時や容器に移す時にヨーグルトをすくい難い
- 失敗する可能性が容器に入れるタイプに比べて高い
- 意図した乳酸菌が発酵しない可能性がある(温度設定ができない場合)
このタイプがおすすめの人
多少の失敗やヨーグルトの乳酸菌などはあまり気にせず、とにかくヨーグルトを簡単に作りたい人。
2:牛乳の中身をヨーグルトメーカーの容器に入れて温めるタイプ
牛乳(または豆乳)の中身と種菌をヨーグルトメーカーの容器に入れてから温めるタイプです。
少し手間がかかりますが、自由度が高く高機能なものが多いタイプと言えます。
全体的な特徴
温度調節やタイマーが付いているものが多い上、量の調整や牛乳以外の材料を加えることもできるため本格的なヨーグルトを作れます。
そして様々な乳酸菌に対応でき、プロバイオティクス乳酸菌のヨーグルトを作るのにも向いています。
また、ヨーグルトだけでなく甘酒や味噌、納豆など他の発酵食品を作れるケースもあります。
その反面、容器の煮沸や洗浄の手間があり、パックごと温めるタイプと比べると面倒です。
機能の特徴
このタイプのヨーグルトメーカーは、高機能なものが多くあります。
高機能であるため自由なヨーグルト作りが可能ですが、その反面、設定の手間や作り方を考えなければいけない手間があります。ただ、一度コツを掴めば気になりません。
主な機能としては次のような特徴があります。
温度設定
多くの場合、自由な設定が可能です。設定可能範囲は25℃~60℃ぐらいのものが多い。
タイマー
殆どの場合、タイマーが付いています。タイマーが付いています。
スイッチ
殆どの場合、スイッチは付いています。
このタイプの基本的なヨーグルトの作り方
- 容器を消毒します。
- 牛乳をパックのまま温めます。
- 容器の中に牛乳を入れます。
- 容器の中に種菌となる乳酸菌を入れます。
- 容器をヨーグルトメーカーにセットします。
- 最適温度を設定します。
- タイマーを設定します。
- スイッチを入れて加熱・保温します。
- タイマーでスイッチが切れますので、発酵が完了していれば完成。
- 容器のまま冷蔵庫で保存。
このタイプの良い点
- 自由に温度設定ができるものが多い。
- タイマーがついていることが多い。
- 種菌となる乳酸菌を自由に選べる。
- プロバイオティクスのヨーグルト作りに向いている。
- 作る量が調節できる。
- 自分なりにヨーグルト作りをアレンジできる。
- コツを掴むと失敗せず高品質のヨーグルトが作れる。
このタイプの悪い点
- 消毒・洗浄の手間がかかる。
- 作り方(設定温度等)を調べる必要がある。
- 価格が高い
このタイプがおすすめの人
色々な乳酸菌を試したい人や少しでも品質の高いヨーグルトを作りたい人、自分なりのバリエーションを加えたい人などに向いています。
3:牛乳パックにヨーグルトメーカーを巻きつけて温めるタイプ
牛乳パックにそのまま電気マットみたいなものを巻きつけて温めるタイプです。
ケフィアヨーグルトやカスピ海ヨーグルトを作ることに特化したヨーグルトメーカーで、単独で販売していることは少なく、多くの場合種菌とセットで販売されています。
全体的な特徴
ヨーグルトメーカーとは基本的なコンセプトが違います。各メーカーもヨーグルトメーカーという名称は使わず、ヨーグルトウォーマーなどの言い方をしています。
機能の特徴
機能としては単なる小型の電気マットです。牛乳パックなどに巻きつけて温めるだけなので保温性は高くありません。
その為、ケフィアヨーグルトやカスピ海ヨーグルトなど中温性乳酸菌を種菌に使うヨーグルト作りを対象にしています。
主な機能としては次のような特徴があります。
温度設定
殆どの場合、25℃が設定温度になっています。実際はもう少し低くなると考えられます。
タイマー
ありません。
スイッチ
ありません。
このタイプの基本的なヨーグルトの作り方
- 牛乳をパックのまま常温に温めます。
- 牛乳に種菌となる乳酸菌を入れます。
- ヨーグルトメーカーを巻きつけます。
- スイッチ(コンセント)を入れて加熱・保温します。
- 発酵が完了したらスイッチを切って出来上がり。
- パックのまま冷蔵庫で保存。
このタイプの良い点
- 容器が必要ない。
- 消毒・洗浄の手間がかからない。
- 余計な設定がないから作リ方に悩まない。
- 牛乳パックと同じように冷蔵庫で保存できる。
- 片付けるのが楽。
- 仕舞うのに場所をとらない(小さくたためる)。
このタイプの悪い点
- 温度が調節できない。
- 中温性乳酸菌のヨーグルトしか作れない。
このタイプがおすすめの人
ケフィアヨーグルトやカスピ海ヨーグルトなど中温性乳酸菌のヨーグルトしか作らない人。これらの人はこれで十分です。
おすすめヨーグルトメーカー
個人的な意見ですが、現在まで複数のヨーグルトメーカーを購入してオススメできると思った商品をご紹介します。
おすすめのヨーグルトメーカーは何を重視するかによって変わりますので、ここでは大きく2つの方向性でご紹介したいと思います。
TANICA(タニカ) ヨーグルティア
まずはヨーグルトを作っている人にはお馴染みの「TANICA(タニカ)のヨーグルティア」です。
タニカのヨーグルティアは先にご紹介した「牛乳の中身をヨーグルトメーカーの容器に入れて温めるタイプ」のヨーグルトメーカーです。販売数も人気も非常に高いのでヨーグルトメーカーの定番と言えるでしょう。
高機能でヨーグルトを作るための機能はほぼ揃っていると言えます。温度調節は25~65℃、タイマーは1~48時間対応で勿論自動スイッチオフです。
敢えてこれ以上欲しい機能があるとすれば、タイマーオフ後の冷蔵保存機能ですが、その為に価格が高くなったり、壊れやすくなるようであれば必要ありません。
タニカのヨーグルティアは、どの乳酸菌の発酵にも対応しているのでどんなヨーグルトを作るにも適しています。普通のプレーンヨーグルトは勿論、カスピ海ヨーグルト、豆乳ヨーグルトにも対応しています。
プロバイオティクスの乳酸菌に対しても適正な温度設定をすれば的確にプロバイオティクスのヨーグルトを作ることができます。
適正温度を自分で調べる必要があるのが面倒と思われる方もいるかもしれませんが、その場合は、カスピ海ヨーグルトなどの中温性乳酸菌は25℃、その他は40℃に設定すれば大体ヨーグルトは作れます(ただし、この場合、意図した乳酸菌が発酵しているとは限りません)。
唯一、難点があるとすれば容器を洗浄・消毒する面倒さがあることぐらいでしょう。ただ、これは料理をする上で当然のことですし、慣れればそれ程手間のかかることではありません。
価格も1万円ぐらいするので若干高めと言えますが、ヨーグルトを沢山食べる方であればすぐ元がとれるので、それだけの価値は十分あります。
また、このタニカのヨーグルティアはヨーグルトだけでなく「塩麹」「醤油麹」「納豆」「甘酒」「白味噌」など幅広い発酵食品を作ることもできます。
高品質で幅広いヨーグルト作りに対応できるので、個人的には一番お薦めのヨーグルトメーカーです。
TO-PLAN(トプラン) ヨーグルトファクトリーPREMIUM
二つ目はTO-PLANの「ヨーグルトファクトリーPREMIUM」です。
TO-PLAN ヨーグルトファクトリーPREMIUM TKSM-016
TO-PLANのヨーグルトファクトリーPREMIUMは先にご紹介した「牛乳パックごとヨーグルトメーカーに入れて温めるタイプ」で、乳酸菌にはあまりこだわらず、とにかく簡単にヨーグルトを作りたい人にオススメのヨーグルトメーカーです。
この商品はかつてこのタイプのヨーグルトメーカーの定番だった「TO-PLAN ヨーグルトファクトリー TKY-41」の上位製品です。現在ではこちらが定番と言えるでしょう。(ただし、今後は次にご紹介する「アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー プレミアム」が定番になる可能性が大です。)
TKY-41と比べると以下の点で優れています。
- 25℃と40℃の温度設定が選択できる。
- カスピ海ヨーグルトやケフィアヨーグルトなど中温性乳酸菌のヨーグルトも作ることができる。勿論、通常のヨーグルトも作れる。
- 8時間で電源が切れる自動タイマーがついている。
- 出力が30Wなので熱量が強く、安定して保温ができる。
※ TKY-41は8W。 - スイッチがある。
- etc.
これらの点はTKY-41はもとよりパックごと温めるタイプに多い不満点が改善された商品と言えます。温度設定が選択できるのが良いのは当然ですが、熱量が強かったりスイッチがあるのは何気に嬉しい機能と言えます。
このタイプの多くのものは設定温度が40℃~45℃であるものの出力が弱いため熱量が弱かったり、温度が安定しないことがあります。その場合は、タオルでくるむなどの処置が必要で少々面倒でした。
また「スイッチがある」というのを特記するのは馬鹿げていると思われるかもしれませんが、スイッチがなく電源をいちいち抜き差しするのは意外に面倒です。
そういった問題が解消されているこの商品は非常に使いやすいヨーグルトメーカーと言えます。価格も2,000~3,000円程度ですので非常にリーズナブルと言えます。
価格はTKY-41より千円程高いですが、それでも3,000~4,000円程度の価格ですのでこのタイプとしては比較的リーズナブルと言えます。
最初に紹介したタニカのヨーグルティア程の機能は不要で、多少失敗しても兎に角くヨーグルトが簡単にそして安く作れれば良いという方はこちらを選ぶと良いと思います。
アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー プレミアム
温度調節機能付き IYM-012-W
三つ目はアイリスオーヤマの「ヨーグルトメーカー プレミアム 温度調節機能付き」です。
アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー プレミアム 温度調節機能付き
「ついに出たか!」という感じのヨーグルトメーカーです。個人的には現時点の最強ヨーグルトメーカーだと思っています。
この商品はTO-PLANのヨーグルトメーカー同様「牛乳パックごとヨーグルトメーカーに入れて温める」タイプですが、凄い(?)ところは「温度設定」も「タイマー」もついていることです。
何が凄いか不思議に思う方もいるかもしれませんが、「温度設定」と「タイマー」は単にヨーグルトが作れればいいという場合はあまり必要ないのですが、ヨーグルトの味や品質、醗酵させる乳酸菌にこだわろうとすると絶対に必要な機能なのです。
しかし、「温度設定」と「タイマー」がついているものは高額なものが多く、そして「牛乳パックごとヨーグルトメーカーに入れて温める」タイプでは何故か今まで製造されていませんでした。
この商品は「牛乳パックごとヨーグルトメーカーに入れて温める」タイプであるため面倒な消毒の手間が必要なく、しかも「温度設定」と「タイマー」が付いていることでこだわったヨーグルトも作ることができる、そして価格が安いというヨーグルトメーカーに必要な要素が詰め込まれたものとなっています。
アイリスオーヤマはヨーグルトメーカーとしては後発だと思いますが、このようなニーズを研究してこの商品を作ったのだと思います。
その証拠に、この商品には「牛乳パック用のフタ」や「保存容器」、ギリシャヨーグルト(水切りヨーグルト)が作れる「水切りカップ」など、なんとも嬉しいオプションも付属されています。
これで実売価格が4,000円弱 6,500円強※(by amazon)ですから、コストパフォーマンスも最強と言えるでしょう。
「一番お薦めの商品は?」と尋ねられたら、現時点では迷わずこの商品を紹介します。
尚、この商品には「温度設定」と「タイマー」が付いていないタイプもあります。そちらの方が若干価格も安いですが、お薦めは断然「温度設定」と「タイマー」機能付きのタイプです。
※ヨーグルトメーカーは売れ始めるとどんどん値段が上がるようです。この「アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー プレミアム」も記事掲載当時は3,900円ぐらいでしたがたった2ヶ月間で6,590円まで値上がりしています。タニカの「YM-1200」もこのサイトに掲載した当初は8,000円以下でしたが、今では約14,000円と高級商品になっています。ヨーグルトメーカーを買うと決めたなら早めに買った方がいいかもしれません。
その他の主なヨーグルトメーカーの紹介
ヨーグルトメーカーは前段でオススメした三つの商品が断然に良いので、他のものを紹介する意味はあまり無いのですが、人それぞれ好みがあると思いますのでもう少し特徴があるものや変わり種を何点かご紹介します。
タイガー ヨーグルトメーカー CHD-C
ポットや炊飯器で有名なタイガー魔法瓶のヨーグルトメーカーです。このヨーグルトメーカーも「牛乳パックごとヨーグルトメーカーに入れて温めるタイプ」です。
機能的には設定温度が45℃と25℃に切換えられるので通常のプレーンヨーグルトだけでなく、カスピ海ヨーグルトなど中温性乳酸菌のヨーグルトも作ることができます。
タイマーがついているように見えますが、自動電源OFFできないなんちゃってタイマーです。スイッチも無い上、価格もやや高いので、この製品であれば「アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー プレミアム 温度調節機能付き」の方がお薦めですが、<タイガー魔法瓶>という信頼のブランドから販売されていますので、信用面を重視する方には良いかもしれません。
TWINBIRD(ツインバード) 健康三役さんS
「TWINBIRD 健康三役さんS」は「牛乳の中身をヨーグルトメーカーの容器に入れて温めるタイプ」のヨーグルトメーカーです。
このタイプのヨーグルトメーカーは断然でタニカのヨーグルティアが良いのですが、もっと機能が少なくてよいので価格が安いものが良いという方にはお薦めかもしれません。
温度設定が45℃固定で、スイッチもタイマーもなく最低限の機能にして価格を抑えた感じの製品です。
TWINBIRD(ツインバード)はオシャレが家電製品が多いので結構好きなのですが、このヨーグルトメーカーはさえないデザインでちょっと残念です。
グリーンハウス ヨーグルトメーカー GH-KYGB500
グリーンハウス ヨーグルトメーカー flowge GH-KYGB500-GY
これも「牛乳の中身をヨーグルトメーカーの容器に入れて温めるタイプ」のヨーグルトメーカーです。
タニカのヨーグルティアは少し値段が高いし、デザインもダサいという方にお薦めのヨーグルトメーカーです。
実売価格が2,000円台と安く、何と言ってもオシャレなデザインです。
温度設定は43℃固定ですが、タイマー付きです。難点は容量が最大550mlまでしかヨーグルトを作れないことです。デザイン性を優先したのかもしれませんが、それならば容器が別売りが欲しいところです。
ただ、あまり気負わず、そしてコストをかけず、さらにキッチンはオシャレにしたいという方にはオススメです。
クビンス ヨーグルト&チーズメーカー KGY-713SM
クビンス ヨーグルト&チーズメーカー KGY-713SM KGY-713SM
クビンス(KUVINGS)という韓国のメーカーから販売されているヨーグルトメーカーです。
「牛乳の中身をヨーグルトメーカーの容器に入れて温めるタイプ」のヨーグルトメーカーですが、色々機能があるようです。
チーズも作れるようですが、ヨーグルトの側面から見た一番の特徴はギリシャヨーグルトが作れることでしょう。
正確にはギリシャヨーグルトではなく水切りヨーグルトなのですが、洗濯機のように回転させて水分を分離させる機能がついています。
温度設定は20~65℃まで調節でき、タイマーも1~99時間まで対応しています。かなり高機能と言えますが、その分、価格も高めです。
T-fal(ティファール) マルチデリシス
ティファール ヨーグルトメーカー&デザートメーカー 「マルチデリシス」 YG6548JP
電気ケトルで有名なフランスのメーカーT-fal(ティファール)から販売されているヨーグルトメーカーです。
「牛乳の中身をヨーグルトメーカーの容器に入れて温めるタイプ」のヨーグルトメーカーですが、ティファールらしい奇抜な製品と言えます。デザインもカッコイイです。
特徴は何と言っても、小分けしたカップ容器でヨーグルトを作ることでしょう。できたヨーグルトはそのまま食べきりサイズのカップで他の容器に移す必要がありません。これが便利か不便かは人によって大きく分かれるところでしょう。
温度設定は43℃の固定で、タイマーも当然ついています。さらにこの製品はデザートモードがあり(温度設定が85℃にもできる)、チーズケーキや蒸しパンなどのデザートも作れます。
価格は定価が1万円以上しますが、実売価格は4,000円台ですのでそれ程高くはありません。
かなり特徴のあるヨーグルトメーカーなので、好き嫌いが分かれると思いますが、こだわり派にはオススメかもしれません。
Yogurberry(ヨーグルベリー)
こちらもちょっと変わったヨーグルトメーカーです。
韓国のメーカーから販売されているヨーグルトメーカーですが、噂では韓国で大ヒットした製品らしいです。
これも「牛乳の中身をヨーグルトメーカーの容器に入れて温めるタイプ」のヨーグルトメーカーですが、大きな特徴は電源が無いことです。
つまり電気を使わず、お湯だけで温めてヨーグルトを作ります。ちょっと緩くなりますが、ちゃんとヨーグルトはできます。
電気代を節約したい方にはオススメのヨーグルトメーカーです。
ケフィアサポーター
この製品は「牛乳パックにヨーグルトメーカーを巻きつけて温めるタイプ」のヨーグルトメーカーです。
ケフィアサポーターはケフィアヨーグルトを作るのに特化したヨーグルトメーカーですが、カスピ海ヨーグルトや豆乳ヨーグルトを作るにも適しています。
ただの小型電気マットなのですが、ケフィアヨーグルトなど中温性乳酸菌のヨーグルトを作るだけならこれで十分です。
価格は「TO-PLANのヨーグルトファクトリーPREMIUM」などと比べて格段に安いと言うわけではないので費用対効果に悩むところです。
ただ、たたんで仕舞えるので持ち運びに便利だったり、使わない時邪魔にならないメリットはあります。
ケフィアヨーグルト手作りサポートセット
もう一つ、「牛乳パックにヨーグルトメーカーを巻きつけて温めるタイプ」のヨーグルトメーカーをご紹介します。
機能的にはケフィアサポーターと殆ど変わらないのですが、容器やおたま、フレッシュチーズを作るのに便利なチーズクッカーとフィルターといった付属品がついているので割安感があります。
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