癌(がん)の予防
癌(がん)を予防する食品としてヨーグルトは有効な選択肢の一つになると考えられます。
このページを読んでいる方は何らかの形で癌と関わりを持ち(もしくは持つかもしれないと思っている)、また、癌に対してある程度の知識を既に持っている場合が多いと思います。
癌という病気は本人はもちろんのこと周りの人にとっても残酷な病気です。ですのでヨーグルトを食べれば癌を予防できるなどと軽々しく言うつもりはありません。
しかしながら、ヨーグルトには癌のリスクを減らす要素が他の食品と比べて多いことは確かだと言えます。また、ヨーグルトにおける癌に対する効果は多くの研究で示唆されている事実もあります。
ここではそういった様々な研究報告や論文等を調べ、癌に対するヨーグルトの効果を纏めた内容となっていますので、ご興味があればお読みください。
ガンを予防するということは?
ガンとは本来一定の周期で自然死(アポトーシス)するはずの細胞が死ななくなり、そのまま増殖していく病気です。
細胞が自然死しなくなる直接の原因は解明されていません。しかし、先天性もしくは細胞がなんらかの攻撃(刺激)を受け続けることにより細胞内の遺伝子に異常が発生するためと考えられています。
この「細胞への攻撃(刺激)」は発がん性物質もしくは癌のリスク要因と言われます。「発がん性物質」には以下のようなものがあります。
活性酸素
紫外線
放射線
ウィルス
細菌
たばこ
化学物質
排気ガス
食品添加物
etc
これら「発がん性物質」を完全にシャットアウトすれば癌が発症する可能性は極めて低くなると考えられます。しかし「完全」というのは実際には無理でしょう。
そこで、現実的な癌の予防方法には以下の3つがあります。
- 「発がん性物質」との接触を少しでも減らす。
- 体内に侵入、または摂取してしまった「発がん性物質」を排出する。
- がんのリスク要因等によって癌化した細胞を除去する。
この内1.に関しては日常生活で気をつけるしかありません。2.と3.は簡潔に言うと「健康な体を維持する」ということに尽きるのですが、もう少し具体的に言うと2.に関しては体の解毒作用や腸内(もしくは食物)での働きが大きく影響してきます。3.は免疫力のことです。
そして、ヨーグルトの癌(ガン)予防効果とはこの2.と3.に大きく関係します。その内容に関しては次の「ヨーグルトが癌を予防する仕組み」で詳しくご説明します。
ヨーグルトが癌を予防する仕組み
ヨーグルトには様々な効能や効果があります。その全ては健康に寄与することですから大雑把な言い方をすると全ての効果がガンの予防に有効と言えます。
また、ガンに効果的と言われる食べ物は他にもありますが、ヨーグルトほど多角的な面からガン予防にアプローチできる食べ物はあまりありません。
そのヨーグルトの持つ多角的なガン予防効果には次のようなものがあります。
それぞれ詳しくご説明します。
免疫力を高める効能
ヨーグルトが持つ「免疫力を高める効能」はもっともガン予防に有効な効果です。この効果は前節で説明した3.の「がんのリスク要因等によって癌化した細胞を除去する」に関係します。
前述したように発がん性物質を全てシャットアウトするのは不可能です。発がん性物質によって細胞内の遺伝子に異常が発生し、細胞が癌化することは完全には防げないのです。
実際に細胞が癌化することは日常的に起こっていると言われます。むしろ細胞の癌化は普通のことで実に1日数千個単位で癌化した細胞が発生していると言われます。私達の体はその都度それらの細胞を排除しているのです。
その働きを担っているのが「免疫力」です。
しかも単なる免疫力とは異なりがん細胞を排除する特殊な免疫力があります。それが「NK細胞」です。
通常の「免疫力(免疫細胞)」と「NK細胞」の違うところは「攻撃対象が異物ではなく自分の細胞」というところです。
通常の免疫力の攻撃対象は基本的に体外の「異物」です。免疫力は自分の体の細胞及び体に必要な物質を全て認識して、それとは異なるものを攻撃する仕組みとなっています。そうでなければ、自分の細胞を攻撃し始め、生命を維持できなくなってしまうからですl
しかし、がん細胞は異物ではなく自分の細胞です。つまり通常の免疫力では認識できず攻撃対象とはなりません。
そこで通常の免疫力とは仕組みの違う「NK細胞」が存在するのです。
NK細胞は異常が発生した自身の細胞を認識する特異な免疫力です。しかも、通常の免疫力はそれぞれの役割を持った何種類もの細胞や神経伝達物質で構成され、ある種の指示系統の元に組織的に作用します。しかし、NK細胞は単独でがん細胞を発見し、攻撃を仕掛け、排除するのです。
NK細胞は最強の癌予防機能です。そして、いくつかのヨーグルトにはこのNK細胞を活性化させる効能があることが分かっているのです。
NK細胞ほどではないですが、他の免疫細胞も間接的には癌予防に効果があります。癌のリスク要因となる有害物質の排除や、体力の維持に関係してくるためです。
ヨーグルトはNK細胞だけでなく他の免疫細胞を含めた免疫力を高める効能があります。この免疫力を高める効能はヨーグルトが癌を予防する最大の仕組みと言えるでしょう。
※免疫力に対する効果に関しては、こちら(ヨーグルトの免疫力を高める効果)で詳しくご説明しています。
ガンのリスク要因となる有害物質を腸で吸着し排出する
食物繊維がガン予防に効果的と言われますが、これは腸内で発がん性物質を吸着して排出する性質があるからです。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌も食物繊維と同様の作用が確認されています。これは前節でご説明した2.の「体内に侵入、または摂取した発がん性物質を排出する」効果の一つです。
また、ヨーグルトは便秘解消を促進し、腸内に溜まった便を排出する効能もありますが、これもガン予防の一つとなります。
便は発がん性物質を産出する元凶でもありますので、その意味ではガンのリスク要因となる有害物質を排出して癌を予防するとも言えます。
発がん性物質を産出する悪玉菌を減らす
ヨーグルトの働きでもっとも効果性が高いと認識されているのは「腸内環境の改善(整腸作用)」でしょう。この「腸内環境の改善(整腸作用)」もガン予防に極めて有効な効能と言えます。
「腸内環境の改善(整腸作用)」とは簡単に言うと、腸内の悪玉菌を減らすということです。腸内の悪玉菌は様々な有害物質を産生しますが、その中でニトロソアミンやフェノールといった発がん性物質も産生します。
また、ウェルシュ菌といった悪玉菌は消化液の一つである胆汁酸を分解・代謝して二次胆汁酸というものを産生します。この二次胆汁酸も発がん性物質の一つなのです。
このように発がん性物質を産生する悪玉菌を減らす「腸内環境の改善(整腸作用)」もヨーグルトの持つ大きなガン予防効果と言えます。
※整腸作用に関しては、こちら(ヨーグルトの腸内環境の改善効果)で詳しくご説明しています。
肝機能を高めることで解毒作用を高める
それほど効果性は高くないものの肝機能を改善するヨーグルトの効能もガンの予防に役立ちます。
ヨーグルトには肝臓の負担を軽減したり、肝臓への栄養供給を行うことで肝臓病を予防するなど結果的に弱った肝機能を高める効能があります。
肝臓は体内に入った有害物質を無毒化し排出するといった解毒作用を持つ非常に重要な臓器です。当然「癌のリスク要因」となる有害物質の多くは肝臓で解毒されます。
ガン予防に照らし合わせると前節でご説明した2.の「体内に侵入、または摂取してしまった発ガン性物質を排出する」働きを持つと言えます。
しかし、肝機能が弱るとこれらの有害物質が十分に解毒できず体内に残り、癌の発症リスクが高まります。また、肝臓が弱ると肝炎になる危険性があります。そして肝炎が酷くなると、肝炎→肝硬変→肝臓がんというように肝臓自体がガンになる恐れもでてきます。
ヨーグルトには肝臓の負担を軽減する程度の効能しかないとも言えますが、それでも肝機能を高めることは十分ガンの予防に役立っていると言えます。
※肝機能を高める効果に関しては、こちら(ヨーグルトの肝臓病予防、肝機能改善効果)で詳しくご説明しています。
悪性腫瘍の原因となるピロリ菌を抑制する
ヨーグルトにはピロリ菌の活動を抑制する効能がありますが、これもガン予防に効果的です。
ピロリ菌は主に胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となる病原体ですが、酷くなると悪性腫瘍を発生させ胃がんを発症させる、もしくは胃がんの発症リスクを高めることが分かっています。つまりピロリ菌も「発がん性物質」なのです。
そのようなピロリ菌の活動を抑制するヨーグルトの効能は同時に胃がんも予防していると言えます。
※ピロリ菌に対する効果に関しては、こちら(ヨーグルトの胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌(がん)を予防・改善する効果)で詳しくご説明しています。
栄養補給による健康維持促進
ガンの予防に一番効果的なのは「健康な体」と言われます。当たり前のようですが、現代では「健康な体」を維持することが簡単ではありません。
「健康な体」とは主に「規則正しい生活リズム」「適度な運動」「十分な睡眠」そして「バランスの良い食事」です。
どれも毎日継続するのは意外と難しいものですが食環境が乱れている昨今、「バランスの良い食事」は特に難しい問題となっています。
ヨーグルトは「バランスの良い食事」に関して非常に有効な食べ物と言えます。
「バランスの良い食事」が必要な理由は、偏った食事だと不足する栄養成分がでてしまうためです。栄養成分の多くは相互関係があり、不足すると不足した栄養成分だけでなく摂取した栄養成分まで十分にその効能が発揮できなくなるのです。これらの関係はビタミンやミネラルに多く見られます。
ビタミンやミネラルを不足なく摂取するには様々な食べ物を食べる必要がありますが、ヨーグルトであれば多くの種類の栄養成分がバランスよく含まれているため、ある程度のビタミンやミネラルがカバーできるのです。
ただし、ヨーグルトには癌に効果的な栄養成分と言われるビタミンCが殆ど含まれていません。ですのでヨーグルトにキウイなどのビタミンCを多く含む果物などを混ぜて一緒に食べるとよりガン予防に効果的となります。
特に効果的といえるガンの種類
ヨーグルトは免疫力を高めたり、発がん性物質を解毒する効果などから全てのガンに効果的と言えます。
しかし、中でもヨーグルトが効果的と言えるガンの種類があります。それは次のガンです。
それぞれ詳しくご説明します。
大腸がん
大腸がんは近年急速に増えてきているガンです。これは動物性の食品が多い「食の欧米化」と因果関係が指摘されています。
動物性の食品は腸内の悪玉菌にとって格好のエサとなり、悪玉菌を増殖させると共ににニトロソアミンやフェノール、二次胆汁酸など発がん性物質の産生を増加させるからです。
また、悪玉菌が増えると便秘になります。便秘になるとこの悪玉菌や発がん性物質が排出されず大腸がんの危険性が更に高まることになります。
ヨーグルトは腸内の悪玉菌を減らし、腸内環境を改善するとともに便秘解消を促進する効能があります。このことからヨーグルトはガンの中でも大腸がんに対する予防がもっとも効果を発揮すると言われます。
胃がん
胃がんの主な原因はピロリ菌によるものということが分かっています。前述したようにヨーグルトはピロリ菌の活動を抑制する効能があります。
また、ヨーグルトに含まれるビタミンAやビタミンB2は胃の粘膜の産生を促進する効能があります。更にヨーグルトに含まれるたんぱく質は胃の粘膜を保護する効能があります。
このようにヨーグルトはピロリ菌の活動抑制と胃の粘膜を強化する作用があるため、胃がんを予防するのに効果的な食べ物とされています。
乳がん
乳がんは女性が罹るガンで一番多いものであり、近年さらに増加傾向にあります。乳がんに効果的と言われる食べ物には大豆製品が有名ですが、ヨーグルトもその一つとしてあげられます。
ヨーグルトの乳がんに対する効果性はいくつかの研究報告で示唆されていますが、その具体的な仕組みは明確になっていないようです。
基本的には先に述べた免疫力を高める効果や発がん性物質の解毒・排出効果によるものと考えられています。
一説によるとヨーグルトが持つコレステロール低下作用も乳がん予防に効果があると言われています。コレステロールは女性ホルモンの材料となり、コレステロールが増えると女性ホルモンのバランスが崩れ乳がんを誘発する危険性があるためです。
しかしながら、牛乳由来の乳製品は脂肪分が多く、逆に乳がんのリスク要因になる危険性もあります。ですので、乳がんの予防効果を期待する場合は乳がん予防効果が高い大豆イソフラボンと乳酸菌を含む豆乳ヨーグルトが理想的と考えられます。
肝臓がん
前述した通り、ヨーグルトは肝臓の負担を軽減し、肝機能を改善する効能があります。これは発がん性物質などを解毒するという意味で全てのガンに対して効果的ですが、それに加え、肝臓の負担を軽くすることは肝臓病のリスクを減らすこととなるため肝臓がんの予防にも効果的と言えます。
また、大腸がんの項でご説明した腸内の悪玉菌は産生する二次胆汁酸は肝臓がんのリスク要因にもなります。腸内の悪玉菌を抑制する効能のあるヨーグルトはそう言った意味でも肝臓がんの予防に効果的と言えます。
ガン予防に効果的なヨーグルト
ガン予防に効果的なヨーグルトと言った場合、広く全体的なガンに対するものと大腸がんのように特定のガンに対するものの2通りがあります。
ガン全般の予防に効果的なヨーグルト
ガン予防に効果的なヨーグルトの主な効能は「免疫力を高める効能」と「腸内環境を改善する効能(整腸作用)」です。
「腸内環境を改善する効能(整腸作用)」に関しては殆どのヨーグルトに期待できますのでヨーグルトごとの差はあまりないでしょう。
もう一つの「免疫力を高める効能」に関しては、その効果性がヨーグルト(乳酸菌)によって異なるので、ガン予防に効果的なヨーグルトとは免疫力を高める効能を持つヨーグルトと言っていいでしょう。
殆どのヨーグルトに免疫力を高める効果があるとされますが、中でもその効果性が高いと言われているのが以下のヨーグルトです。
「明治プロビオヨーグルト R-1」は高いインフルエンザ予防効果があることで知られるヨーグルトですが、その背景には免疫力を高める作用があります。特にガン細胞を排除するNK細胞を活性化させる効能があることが確認されており、ガン予防への効果性が高いことも示唆されています。
その他、免疫力を高める効果が期待できるヨーグルトはこちら(免疫力を高めるヨーグルト)をご覧ください。
特定のガンの予防に効果的なヨーグルト
基本的にはどのガンであろうと免疫力が一番重要になるので、前段でご紹介したヨーグルトが大前提となるのですが、ガンの種類によってはそのガンのリスクを軽減する効果が期待できるヨーグルトがあります。
それらをガンの種類ごとにご説明します。
大腸がん
大腸がんの予防で重要なのは腸内環境を整える(整腸作用)ですので、殆どのヨーグルトが当てはまると言えます。ただし、その効果の源である乳酸菌は人によって相性があるので、大腸がん予防に効果的なヨーグルトとは自分に合ったヨーグルトということになるでしょう。
胃がん
胃がん予防で一番重要なのはピロリ菌の除去です。ピロリ菌に効果的なヨーグルトはあまり多くありませんが、代表的なものは次のヨーグルトでしょう。
「明治プロビオヨーグルトLG21」はピロリ菌抑制を目的に開発されたヨーグルトです。ピロリ菌を抑制するヨーグルトは他にもありますが、このヨーグルトの優れているところはピロリ菌を抑制する乳酸菌が胃酸に強いことです。これはピロリ菌を抑制する上で非常に重要なことです。
その他、胃がんに効果的と思われるヨーグルトはこちら(ピロリ菌の活動を抑制するヨーグルト)をご覧ください。
乳がん
ヨーグルトで乳がんを予防できる要素には「免疫力の高める」「発がん性物質の解毒・排出」「コレステロールを減らすことによりホルモンバランスの乱れを防ぐ」ことがあります。
この内、前者の2つは特定以外のヨーグルトではそれほど効果性は変わりません。ですので、特に乳がんを予防したいという場合は3番目のコレステロールを減らすヨーグルトを選択するのが良いと思われます。
ずばりオススメするのは豆乳ヨーグルトです。豆乳ヨーグルトはヨーグルトの中でもっともコレステロールを減らす効果が高く、更に女性ホルモンのバランスを整える大豆イソフラボンも含まれています。恐らく乳がん予防に最適なヨーグルトと思われます。
豆乳ヨーグルトでオススメなのは次のヨーグルトです。
市販の豆乳ヨーグルトはあまり多くないのですが、「豆乳で作ったヨーグルト」は代表的な豆乳ヨーグルトと言えるでしょう。
コレステロールを減らす効果がトクホ(特定保健用食品)として認可されており、信頼性という面でもオススメできます。
その他、コレステロールを減らす効果が期待できるヨーグルトはこちら(血中コレステロール値を下げるヨーグルト)をご覧ください。
ガンを予防するヨーグルトの食べ方
ガンを予防するための特別なヨーグルトの食べ方というのは決まっていません。ですので、基本的にはヨーグルトの効果を得るための一般的な食べ方で良いでしょう。
つまり、1日200g以上のヨーグルトを最低2週間以上継続して食べるという方法です。
しかし、研究報告や論文等を調べているとガンを予防するのにより効果的な食べ方があるように思われます。その方法をご説明しますが、これはあくまで私見に基づいた考えで、臨床試験などをしているわけではありません。そのことをご了承の上、参考程度にお読みください。
癌を予防するには二種類のヨーグルトを食べるのが効果的!?
「ヨーグルトが癌を予防する仕組み」の段落でご説明したように、癌を予防する上で特に重要なヨーグルトの効果とは「免疫力を高める」ことと「腸内環境の改善(整腸作用)」です。
つまり、両者の効果性を最大限に活かしたヨーグルトの食べ方がもっとも癌予防に効果的と考えられます。
例えば、「免疫力を高める効果性が高いヨーグルト」を1日200g、「腸内環境の改善効果(整腸作用)が高いヨーグルト」を1日200gで計400gを毎日食べるといった感じです。
この方法には1つポイントがあります。
ヨーグルトの効果は主に乳酸菌の働きによるものですが、乳酸菌は人によって相性があります。
ヨーグルトの「免疫力を高める効果」は乳酸菌というよりは乳酸菌が産生する菌体外成分(EPS)と言われていますので、それほど乳酸菌との相性を考えなくて良いかもしれません。
しかし、「腸内環境の改善効果(整腸作用)」に関しては、乳酸菌との相性が大きく左右します。ですので自分の腸内環境に合った乳酸菌を探す必要があります。
自分に合った乳酸菌かどうかを知るには便通が一つの目安となるでしょう。ヨーグルトを2週間程度継続して食べて便通が良くなってきと思ったら、その乳酸菌との相性が良いと考えてよいでしょう。逆に便通の調子があまりよくないようであれば別のヨーグルトに変えてまた2週間程度試すということを繰り返すと良いです。
気長な方法ですが、ガンのリスクを少しでも減らせるのであればこのぐらいの苦労は大したものではありません。
尚、相性が良くないヨーグルトであってもある程度の効果はありますので、決して無駄ではないことをご留意ください。
最後に纏めると、「免疫力を高める」ヨーグルトはある程度好みで構いませんが、「腸内環境の改善」するヨーグルトは自分にとって最適なものを探し、その二種類のヨーグルトを食べる方法がガン予防にとってもっとも効果的なヨーグルトの食べ方と言えるでしょう。
食べる量や期間はやはり基本的な方法が良いでしょう。つまり、1種類のヨーグルトにつき、1日200g以上を最低2週間以上継続して食べるという感じです。
尚、胃がん、肝臓がん、乳がんなど特定のガンを予防したい場合は、上記2つのヨーグルトに加え、それに適したヨーグルトも食べるか、量的に厳しい場合は「腸内環境の改善(整腸作用)」目的のヨーグルトをやめて特定のガンに適したヨーグルトに変えるとよいでしょう。ある程度の整腸作用はどのヨーグルトにも期待できるからです。
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