豆乳グルグルヨーグルト(TGGヨーグルト)
豆乳グルグルヨーグルトとは代表的な自家製豆乳ヨーグルトの名称、もしくはその製法のことです。
主に玄米で種菌を作り、その種菌を元に豆乳を付け足して作る豆乳ヨーグルトのことです。
種菌と豆乳を混ぜる時に”グルグル”とすることが豆乳グルグルヨーグルトの名前の由来です。
豆乳グルグルヨーグルトはTGGヨーグルトと約して使われることも多く、また豆乳玄米ヨーグルトという名前でも知られています。
特徴
豆乳グルグルヨーグルト(TGGヨーグルト)の特徴は一般的な豆乳ヨーグルトと同じです。
敢えて言うならば、種菌から作ること、そしてその種菌に玄米を使うところが豆乳ヨーグルトグルグルヨーグルトの特徴と言えるでしょう。
豆乳ヨーグルトの主な特徴に関してはこちら(豆乳ヨーグルト)を参照頂ければと思いますが、豆乳ヨーグルトは種菌さえあれば簡単に作ることができます。
豆乳ヨーグルトの種菌とは豆乳を乳酸発酵させてヨーグルトにするための「乳酸菌とそれを培養する栄養素」のことです。
豆乳グルグルヨーグルトは主に玄米を使って種菌から自家製で作ることで知られています。
豆乳グルグルヨーグルトは種菌から自家製で作ることから、多少手間はかかるものの無添加で元気の良い乳酸菌を含んでいることも特徴の一つと言えるかもしれません。
また、一度種菌を作ると次からは豆乳をつけ足すだけでよく、低コストなのも人気の秘訣ですが、これは豆乳ヨーグルト全般に言えることです。
豆乳グルグルヨーグルト(TGGヨーグルト)の効果・効能
豆乳グルグルヨーグルトにおける効果・効能の秘訣は次の3つです。
1.素材が豆乳であること
豆乳ヨーグルト全般に言えますが、豆乳グルグルヨーグルトにおける効果・効能の最大の秘訣は素材が豆乳であることです。
当たり前のことと思われるかもしれませんが、このことは豆乳グルグルヨーグルトの様々な効果・効能に影響を及ぼします。
牛乳から作られるヨーグルトは「牛乳の効能+乳酸菌の効能」の効果があると言えるように、豆乳グルグルヨーグルトは「大豆の効能+乳酸菌の効能」の効果があると言えます。
具体的には、次の効果・効能が期待できます。
【大豆の効果・効能】
- コレステロールを低下させる効果
- 脂質代謝の促進効果
- 基礎代謝の向上効果
- 肥満防止効果
- 動脈硬化など生活習慣病を予防する効果
- 抗酸化作用によるアンチエイジング効果
- 生理痛や月経不順など婦人病の軽減効果
- 骨粗しょう症の予防効果
- バストアップ効果
- 糖尿病の予防・改善
- カルシウムの吸収促進効果
- etc.
【乳酸菌の効果・効能】
- 整腸作用の効能
- 便秘予防・解消効果
- 下痢予防・改善効果
- 免疫力を強化する効果
- アレルギー症状の軽減・改善効果
- etc.
2.植物性乳酸菌であること
豆乳グルグルヨーグルトに含まれる乳酸菌は植物性乳酸菌です。
植物に由来する乳酸菌を植物性乳酸菌と呼びます。漬物や味噌、キムチなどに含まれる乳酸菌は植物性乳酸菌です。
一方、牛乳など動物の乳由来の乳酸菌は動物性乳酸菌と呼ばれます。
実は乳酸菌には植物性も動物性も無いのですが、栄養成分の効能などを語る時にこのように分類されます。それは双方の乳酸菌に若干の特徴があるからです。
植物性乳酸菌の最大の特徴は<強くたくましい>乳酸菌であることです。
植物は動物の乳に比べて栄養が多くなく、偏りもあるため乳酸菌が育つ環境としては十分では無いのですが、その過酷な環境でも生き抜き、増殖していける活力が植物性乳酸菌にはあります。
そのため、植物性乳酸菌の殆どは腸まで生きて届くプロバイオティクスとされています。
つまり植物性乳酸菌は便秘解消や下痢改善といった乳酸菌の持つ効果・効能をより期待できるのです。
3.手作りであること
豆乳グルグルヨーグルトの最大の特徴は、種菌から全て手作りすることです。
これは本来の乳酸菌の力を最大限活かせるということを意味しています。
乳酸菌を発酵させたことがある人は分かると思いますが、生の乳酸発酵の勢いというのは凄くてとても市販のヨーグルトにあるようなパッケージで密封できるとは思えません。
つまり完全な憶測ですが、市販のヨーグルト等はある程度発酵を抑える処理がされているものと考えられます。
いずれにせよ、豆乳グルグルヨーグルトの乳酸菌は、ただでさえ強いと言われる植物性乳酸菌に加えて完全に手作りであることから強力な乳酸菌の効果・効能が期待できると考えられます。
豆乳グルグルヨーグルト(TGGヨーグルト)の作り方・レシピ
豆乳グルグルヨーグルトは種菌を作るのが若干手間ですが、基本的には簡単です。
豆乳グルグルヨーグルトの作り方は玄米を3回発酵させて種菌を作り、そこに豆乳を足していくというのが基本です。
- 玄米少量と豆乳、そしてフタ付きの容器を用意する。
- 玄米ティースプーン一杯分ぐらいを軽く洗う。
- 洗った玄米を容器に入れた後、玄米が隠れるくらい豆乳を注ぐ(目安は60ml程度)。
- そのままフタをして豆乳がトロりとしてくるまで常温で置いておく(目安は2~3日)。
- 豆乳がトロりと固まってきたら、さらに倍の豆乳を付け足す。
- そのままフタをして豆乳が固まるまで常温で置いておく(目安は半日程度)。
- 豆乳が固まってきたら、さらに豆乳を付け足す(目安は80ml程度)。
- そのままフタをして常温で置いておく(目安は5~8時間)。
- 豆乳の表面が固まったら種菌の完成。
- カップに豆乳を注ぐ。
- そこにティースプーン一杯分の種菌を入れる。
- グルグルとかき混ぜる。
- ラップをして常温で一晩置く。
- 豆乳グルグルヨーグルトの完成。
※完成した豆乳グルグルヨーグルトは種菌にもなります。
豆乳グルグルヨーグルト(TGGヨーグルト)の乳酸菌
豆乳グルグルヨーグルトに使われる玄米はラクトバチルス系の乳酸菌が含まれているようですが、厳密な乳酸菌の種類を特定する資料を見つけられませんでした。
玄米に含まれる乳酸菌は1種類の乳酸菌だけでなく、EM菌と呼ばれる数種類の菌が複合的に集まっている乳酸菌のようです。
豆乳グルグルヨーグルト(TGGヨーグルト)の危険性・注意点
豆乳グルグルヨーグルトの危険性が指摘されることがあります。
その根拠の大半は「常温で発酵させることから雑菌が混ざり繁殖し食中毒の危険性がある」というものです。
確かにその危険性はありますが、常識的な衛生面に気をつけていれば殆どその心配は無いと言われます。
実際に豆乳グルグルヨーグルトで食中毒が発生したという話はあまり聞きません。
これは一説によると、乳酸菌の力が強いため雑菌が繁殖しにくくなっているということです。
しかしながら、やはり雑菌やカビが繁殖する危険性はあります。
これは容器が汚かったり、玄米や豆乳に添加物が入っていることが原因となるようです。
また、比較的多いのが過発酵による失敗です。発酵させ過ぎるといわゆる「腐る」状態と同じになります。
これらの場合は見た目や味、匂いですぐ分かりますので、少しでも危険と思ったら勿体無いと思わず迷わず捨てて作り直しましょう。
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