カスピ海ヨーグルト
カスピ海ヨーグルトとは冒険病理学者の異名をとる家森幸男京都大学名誉教授が東欧のコーカサス地方(グルジア)から持ち込んだ種菌を元に作られるヨーグルトのこと。カスピ海ヨーグルトという名称が一般的になる前はグルジアヨーグルトと呼ばれることもあった。
2000年頃からテレビや雑誌などマスメディアで紹介されるようになり、一大ブームとなった。
カスピ海ヨーグルトの菌種の故郷であるコーカサス地方(グルジア)は長寿(100歳以上)の人が多いことで知られており、その秘密がヨーグルトにあると考えられているが因果関係は明らかになっていない。
当初、カスピ海ヨーグルトは市販されておらず、人から少量のカスピ海ヨーグルトをもらい、それを元に作るしかなかったが、現在ではナタデココを流行させたことでも知られる株式会社フジッコから種菌やプレーンヨーグルトなどが販売されている。
尚、コーカサス地方はヨーグルトで有名ですが、特に有名なのはケフィアである。しかしながら、カスピ海ヨーグルトとケフィアは別物とされる。実際に食感や成分、主要な乳酸菌も違うことが判明している。
つまり、カスピ海ヨーグルトはコーカサス地方の種菌を元に日本独自で開発(成長?)されたヨーグルトと言える。
特徴
カスピ海ヨーグルトの特徴及び流行った要因としては次の4つのことが挙げられる。
簡単に作れる
カスピ海ヨーグルトは種菌もしくは人からもらった主株に牛乳を混ぜて常温(20~30度)で半日~1日ほど置いておくとできてしまう。
販売されておらず、人に主株(少量のカスピ海ヨーグルト)をもらう必要があるため希少性があった
現在では株式会社フジッコより種菌やプレーンヨーグルトが販売されているが、当初はカスピ海ヨーグルトの生みの親である家森幸男氏が販売を禁じていた。これはカスピ海ヨーグルトが常温で発酵するため容器に入れると破裂して衛生上危険性があると危惧したためであると言われる。
そのため、カスピ海ヨーグルトを食べるには誰かから主株を貰わなければいけないという希少性が逆に話題となり、人から主株をもらう事自体が流行った。
美味しい
主観ではあるがカスピ海ヨーグルトは一般のプレーンヨーグルトに比べ美味しいという評価が多い。カスピ海ヨーグルトは独特の粘り気と滑らかさがあり、スイーツを食べているような食感がある。
インフルエンザ予防効果など健康に良い
カスピ海ヨーグルトの流行を加速させたのは「健康に良い」ということでした。特に当時流行ったインフルエンザの予防効果があると言われたことが要因と考えられます。
当時は明確な因果関係は認められておらず、家森幸男氏自身も普通のヨーグルトと健康に対する効果は変わらないと言っていましたが、その後株式会社フジッコの研究により、風邪やインフルエンザ予防を始めとした免疫力強化、血糖値上昇抑制作用、アトピー性皮膚炎改善効果など様々な健康効果が確認されています。
カスピ海ヨーグルトに含まれる主な乳酸菌
- クレモリス菌FC株
※プロバイオティクス - アセトバクター菌
※乳酸菌ではなく酢酸菌
カスピ海ヨーグルトの主な製品
- カスピ海ヨーグルト プレーン400g
- カスピ海ヨーグルト脂肪ゼロ
【種菌】
- 手づくり カスピ海ヨーグルト種菌セット
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