美肌促進
ヨーグルトは美肌にとても効果的な食べ物です。
ヨーグルトが肌荒れやニキビの予防・改善に効果的なことはよく知られていますが、純粋に肌を美しくするための成分がヨーグルトには豊富に含まれています。
化粧品の原料にも使われることのあるヨーグルトですが、最近では美肌のために直接肌にヨーグルトを塗るヨーグルトパックなるものまで登場しています。
なぜヨーグルトが美肌に効果的なのか?そして美肌のためにはヨーグルトをどのように活用すればよいのか?さらに美肌におけるヨーグルト活用の注意点などをこのコンテンツでご紹介致します。
ヨーグルトが美肌に効果的な理由
ヨーグルトが美肌に効果的な理由は主に3つあります。
◆ヨーグルトが美肌に効果的な3つの理由
- 美肌成分
- 腸内環境の改善
- 乳酸菌
それぞれ詳しくご説明します。
ヨーグルトが美肌に効果的な理由1:【美肌成分】
ヨーグルトには美肌を促進する栄養成分が豊富に、そしてバランスよく含まれています。
ヨーグルトに含まれる美肌に効果的な成分には以下のようなものがあります。
ビタミンB2
ビタミンB2は美容ビタミンとか美肌ビタミンなどと呼ばれている、正に美肌に効果的なビタミンです。
ビタミンB2は代謝に関わる水溶性ビタミンで、皮膚や髪、爪などの再生を促進し、粘膜を丈夫にするなどの働きがあります。
ヨーグルトにはこのビタミンB2が特に豊富に含まれています。
ビタミンA
ビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあります。また免疫力を強化し、抗酸化作用もあるので、肌の劣化を防ぐ効能もあります。
ビタミンB6
ビタミンB6はたんぱく質の代謝に関わるビタミンで、皮膚や髪、爪、歯など丈夫にします。ビタミンB6が不足すると湿疹などの皮膚病が生じやすくなります。
パントテン酸
パントテン酸自体は美肌にそれほど効果はありませんが、パントテン酸はコラーゲン生成の重要な要素となるビタミンCを働きを促進させる働きがあり、間接的に美肌に効果があると言えます。
カルシウム
カルシウムというと骨への効果がよく知られていますが、実は肌にとっても重要な成分であります。
カルシウムは細胞の中の保水成分を活性化させる働きがあるため、肌の保湿に重要な成分であり、カルシウムが不足するとシワや乾燥肌になりやすくなります。
また、肌の新陳代謝にも関係していたり、肌荒れの原因となるストレスを軽減する働きがあります。
現代人はカルシウムが不足傾向にあるので、カルシウムを豊富に含むヨーグルトは美肌促進に効果的な食品と言えます。
亜鉛
ヨーグルトに比較的多く含まれている亜鉛も現代人に不足しがちな成分です。
亜鉛は細胞を作り出す時に必要な成分で、肌のターンオーバーやコラーゲン生成に関係する他、ホルモンバランスを整える働きからも美肌に効果的な成分です。
このようにヨーグルトには美肌に効果的な成分が多く含まれています。しかし、栄養成分の観点から見てヨーグルトが美肌に効果的と言える最大の理由は、ビタミン、ミネラル、たんぱく質(アミノ酸)がバランスよく含まれている点です。
ビタミン、ミネラル、たんぱく質は美肌を作る上で非常に重要な栄養成分ですが、それぞれの成分はお互いの作用を補完し合っているため、全ての栄養成分がバランスよく摂取しなければ効果を十分に発揮できません。
例えば、前述したビタミンB2は美肌に効果的な成分ですが、いくらビタミンB2を多く摂取してもビタミンB6、ナイアシンが不足していると効果を発揮できません。さらに、その二つの成分があってもたんぱく質(アミノ酸)やミネラルが不足していればやはり肌荒れを起こします。
ヨーグルトはビタミン、ミネラル、たんぱく質における多くの成分がバランスよく含まれており、正に美肌のためのパッケージ成分とも言えるのです。
ヨーグルトが美肌に効果的な理由2:【腸内環境の改善】
美肌を阻害する肌荒れやニキビの大きな原因のひとつに「腸内環境の乱れ」があります。
腸内環境が乱れると肌トラブルの元となる二つの問題が発生します。
一つ目は「栄養吸収力の低下」です。腸は食べた物を分解して栄養成分と不要物に分けます。栄養成分は腸からそのまま吸収されるパターンと、別の成分に変換・合成して様々な栄養成分を生成します。
前段でご紹介したビタミンB6やパントテン酸などの美肌成分の多くも腸内で生成されます。
このように腸内環境とは単なる栄養成分を吸収するだけでなく、栄養成分を生産する場所でもあるのです。この腸内環境が乱れると様々な成分の欠乏症が起き、それが肌荒れやニキビを引き起こす要因となります。
二つ目は「有害物質の発生」です。腸内環境が乱れると腸内に悪玉菌とされる有害細菌が増殖します。悪玉菌は消化活動を弱めたり毒素を排出したりします。その結果、腸内には腐敗物や有害物質が増えていきます。
腸内に腐敗物や有害物質が増えると免疫力が弱まり、更に有害物質が血液を通じて体中に循環し、敏感な肌を刺激することでニキビや吹き出物を発症させます。
このように腸内環境の乱れは極めて美肌を損ねる原因となりますが、ヨーグルトにはこの乱れた腸内環境を改善する効能があります。
ヨーグルトには悪玉菌を減少させる善玉菌の一種である乳酸菌が含まれています。ヨーグルトに含まれる乳酸菌はそのまま善玉菌として機能します。
ヨーグルトに含まれる多くの乳酸菌は胃酸や胆汁酸で死滅してしまいますが、その場合でも腸内に存在する善玉菌のエサとなって善玉菌の増殖に役立ちます。いずれにしてもヨーグルトの乳酸菌は極めて強力な腸内環境の改善効果があります。
つまり、ヨーグルトは腸内環境を改善することで肌荒れやニキビを予防し、美肌を促進するのです。
ヨーグルトが美肌に効果的な理由3:【乳酸菌】
ヨーグルトの効能の大部分を占めるのが乳酸菌によるものです。これは美肌も例外ではありません。
前段で腸内環境の改善が美肌に効果的であるとご紹介しましたが、既述の通りヨーグルトが腸内環境を改善するのも乳酸菌の効果によるものです。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌はその他にも美肌に効果的な要素があります。それは<保湿効果>です。
美肌の重要な要素である保湿力は天然保湿因子と呼ばれる数種の成分によって左右されます。
天然保湿因子の大部分はアミノ酸ですが、もう一つ主要な成分は<乳酸>です。この乳酸を産出するのが乳酸菌なのです。
つまり乳酸菌が十分に乳酸を産出することにより肌は保湿され、美肌を促進するのです。
事実、ヨーグルトや乳酸菌の研究で肌がキレイになったという報告は数多くありますが、その指標の一つに皮膚の水分量の増加をあげているものが少なくありません。
その他にも乳酸菌には抗酸化作用や皮膚上の悪玉菌を抑制する効果があると言われ、化粧品などへの転用が盛んに研究されています。
まとめ
このようにヨーグルトは<美肌成分><腸内環境の改善><乳酸菌>の3つの要素で美肌効果を発揮します。
この他にも、ヨーグルトの持つ「免疫力の強化」や「便秘改善効果」「ストレス軽減効果」「睡眠誘引効果」「アレルギー抑制効果」など間接的ではありますが、美肌を促進する効果があります。
また、外用としてヨーグルトを直接顔に塗るヨーグルトパックなどもあります。ヨーグルトパックはヨーグルトに含まれる乳酸菌が皮膚上の悪玉菌を抑制し、更に毛穴をを引き締める作用があると共に、潤いを持たせる効果があると言われます。
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